相続税改正
2015/01/01(木)

テレビでも騒がれていますが、平成27年1月1日以降の相続開始から基礎控除が引き下げられます。
5000万円+1000万円×法定相続人の数
↓
3000万円+600万円×法定相続人の数
現行の基礎控除の実に4割も引き下げられます。
この改正によって、今まで相続税の対象とならなかった方たちも相続税の申告が必要になり、現行に比べてはるかに相続税の納税額が増加します。
現行では、亡くなられた方のうち相続税の対象となる家庭は4%程ですが、改正後は10%程度になる見込みだそうです。
最近では、生命保険会社や住宅メーカーなどがこの相続税改正に伴いセミナーを開催しています。
私も去年から毎月二回ほど相続税のセミナーの依頼を受けて講師として参加しています。
相続税の節税対策といえば、生前贈与や養子縁組、不動産投資などがありますが、不動産投資での節税は、時期を見誤ればかえって増税ということもあるので注意が必要です。
地主さんに対して色んなハウスメーカーが節税をうたって新築アパートの営業をしているようですが、本当に節税になっているのでしょうか。
私が今までお会いした中でかえって増税となってしまった方達も多数います。
私のクライアントには、不動産投資の折には私に相談するよう伝えています。
節税にばかり気をとられて、大事な不動産投資収支がおろそかになりがちですので、大きい買い物をする際には、一度専門家へ相談することをお勧めします。