地面師って知っていますか?


2017/09/02(土)

waruihito

知らないうちに、自分のアパートが他人に売却されてしまう。

他人のアパート所有者になりすまし、勝手に売却する 地面師 の摘発が最近相次いでいるらしい。

昭和後期~平成初期のバブルのころにも、多発したのですが、ここ最近の都心部の不動産価格の高騰の影響か

ここ最近、また出没している。

手口はグループで活動すること、ニセの売主役、不動産仲介業者が、本物の所有者になりすまし、購入したい不動産会社

や、エンドユーザーに売りつける。

不動産取引は通常、不動産仲介会社が売却を依頼する時に結ぶ、媒介契約書、このときに登記簿謄本と売主の身分証明書や所在を確認し

確実に所有者であることをチェックする。

そして、物件の引き渡しの前に司法書士が、面談し、身分証明書、印鑑証明書で売主本人であることを確認するのです。

しかし、地面師が集団的に行う場合は、売主に風体のよく似たニセの売主を用意し、様々な理由をつけて自宅での面談を避け、

レストランやホテルのカフェなどで面談を求める。そして、偽造の印鑑証明書、免許書を用意して、売主本人であるとだまし、

不動産取引を実行するのです。

地面師詐欺集団の事件では、その筋のプロたちが犯行時のバッと集まり、ミッションを遂行する。

地面師グループは司法書士や不動産ブローカーを巻き込みながら、高く売れそうな土地を探し出して登記簿を取得。

偽造の印鑑登録証明書や、運転免許書を用意し、被害会社に巧みに話を持ち掛け、ニセ地主役の共犯者を真実の

土地所有者と信用させる。

地面師詐欺の犯行態様は極めて組織的で、計画的だ。売却しても気付きにくい土地を探す者、偽造書類を用意する者、ニセ地主役を見つくろう者、ニセ地主

ニセ地主と共に行動を共にする後見人役。

地面師グループは複数の人間が細かく役割を分担する。

仮に、ニセ地主が捕まったとしても、他のメンバーは、本物の地主だと思っていたと、まるで被害者を装って関与を否定するため、全容解明のハードルが非常に高い。

ニセ地主は、言わば末端の使い捨てで、全容を知らされていないケースも少なくないという。

警察も全ての案件を解決できるとは限らないという。

地面師が暗躍する背景には空き家 空き地率がの上昇がある。

こうした土地は無断で売買されても所有者が被害に気付きにくいため、狙われやすい。

2020年のオリンピックを控え、東京都内の公示地価は4年連続で上昇する中、今後も被害が増える恐れがある。不動産の所有者は、定期的に登記簿を確認して欲しい。と警鐘を鳴らしている。

このような、事件を防ぐためにも、最新のIT技術を活用して、生体を使った本人確認や、根本的な登記の仕組みを変えていく必要があるのではないでしょうか。

最新のIT技術を使って何十年も前から進化していない登記制度や、本人認証制度、印鑑制度などを見直す必要に迫られていると感じた事件でした。

 

 

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